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ダイムラーとエボニック、EV用電池の合弁売却を検討 2013/6/11

ドイツの自動車大手ダイムラー DAI.XE -1.93% と化学大手エボニック・インダストリーズは、かつて話題となったものの、業績が低迷したままのバッテリー製造の合弁会社「Li-tec(リテック)」の身売りを検討中で、これにより最大10億ユーロ(約990億円)の調達が可能と見込んでいる。

ドレスデンに本社を構えるリテックへの出資比率は、ダイムラーが49.9%、残りがエボニックとなっている。事情に詳しい複数の関係筋によると、両社は当初、第3の出資者を探したが失敗に終わり、バッテリー大流行への期待も薄れたため、リテックの売却を検討中だという。業界筋は、アジアの電池メーカーにとってリテックは合併相手としてぴったりだと指摘している。

これらの企業はダイムラーのみならず、より多くの自動車メーカーに電池を販売することが容易になる。ダイムラーは電気自動車(EV)版の「スマート」にリチウムイオン電池を採用している。

ダイムラーは声明で、「極めて競争の厳しい世界の電池市場で、リテックがより良好で長期的な基盤を築ける選択肢を検討中だ。われわれはまだ、最終判断を下していない」と述べた。

エボニックはコメントを控えた。

ダイムラーは2008年、EV用電池の開発に向け、鳴り物入りでエボニックとの戦略提携に踏み切った。当時は「数十億ユーロ市場への参入」と賞賛し、「欧州1位のリチウムイオン電池技術」を開発すると宣言していた。

ダイムラーとエボニックは2つの合弁会社を立ち上げた。1つはリチウムイオン電池メーカーのリテックで、もう一方は自動車向け電池システムを開発・生産するドイッチェ・アキュモーティヴだ。同社への出資比率は、ダイムラーが90%、エボニックが10%となっている。

両社の計画によると、リテックが画期的な業績を上げた場合、他の自動車メーカーにも電池を販売する予定だった。しかし、リテックは創業当初から赤字で、11年の最終赤字は2620万ユーロと、前年から3分の2増加した。さらに、12年と13年も営業損失を計上する見込みだとしている。このため、ダイムラーとエボニックは目標の10億ユーロを調達することはできないだろう、と銀行関係者は予想している。

EVの大量普及に対する現実離れした期待は実現していない。電池が高額なため販売価格も高いほか、長距離走行の信頼感は低く、積載容量が少ないなどの問題で、EVの販売台数は伸びていない。

掲載元:http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324449604578538443961699124.html

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